「Firefox Quantum」というインターネットブラウザをご存知でしょうか?
Firefox57 としてリリースされたアレです。
私は、Windowsパソコンのメインブラウザとして Firefox を愛用してきたんですが、ここ数日で非常に困った事態に。
言いたいことをまとめると
Firefox Quantum が激重
Firefox Quantum にアップデートしてから、動きがやたらと重い上に、使用時間が長くなると頻繁に固まるようになってしまいました。
いろいろ調べるてみると、
- Real Player に付いている Real Downloader を切る
- Firefox のアクセシビリティサービスを無効にする
などの対策が有効だと言われてますが、そもそも今のパソコンに Real Player はインストールしていない上に、アクセシビリティサービスを無効にしても状況はほとんど改善していない…。
Real Player の件を含め激重になる問題を改善したという「Firefox57.0.1」がリリースされましたが、私の場合は、それにアップデートしても駄目でした。
もう素直に Google Chrome をメインで使うことも考えたんですが、個人的にはサイドバーにブックマークを表示させておきたいので、これまでも移行を避けてきたわけで、それを今更、という気持ちが…(我ながらツマらない理由ですね)。
Pale Moon とは
しかしもう耐えられない、ということで、いろいろと調べてみた結果、「Pale Moon」というブラウザを発見。
Pale Moon (Google検索)
「パレ ムーン」と言う人もいるみたいですが、正しい読み方は「ペイル ムーン」。
この Pale Moon は、Firefox から派生したブラウザで、言いかえれば、 Firefox のクローンともいうべき存在。
私も今回初めて知りましたが、Firefox Quantum になってから使えなくなってしまった、以前の Firefox アドオン(プラグイン)と同じような、いわゆる「レガシーアドオン」が使える、ということでも人気とのこと。
そこで、今回、Firefox の代替として「Pale Moon」を導入して使い始めましたので、その過程をメモ書きしておきます。
Pale Moon を導入
まず、下記の公式サイトから、インストーラーをダウンロードしてください。
保存したインストーラーをダブルクリックして順番に進んでいくと、インストールは完了します。
私の場合、インストーラーの最初の表示で、「Quick install」か「Advanced install」を選択する英語表記が出て一瞬びっくりましたが、素直に「Quick install」を選びました(“Advanced = 高度な”という意味です)。
Pale Moon の日本語化
Pale Moon は、デフォルトだと、ツールバーなどが英語表記になっています。
インストールが無事完了したら、まず日本語化してしまいましょう。
今回は、公式サイトの「Download」タブ -「Language Packs」をクリックした先のページに、日本語パックの表示がありませんでしたので、「GitHub」という、ソフトウェア開発のためのソースコード共有管理サービスを利用します。
手順は、以下のとおり。
- Pale Moon を起動して、GitHub のPale Moon 用ページ(上記画像参照)にアクセス
- 『Japanese』または『ja.xpi』でページ内検索して、「ja.xpi」をクリック
- 日本語パックのインストールの警告表示で「Allow」をクリック
- アドオン追加の警告表示で「Install」をクリックするとインストール開始
- 日本語化ファイルのインストールが完了後に、Pale Moon を再起動
- ツールバーなどを確認して日本語化されていれば、ここで終了
- まだ日本化されていない場合、アドレスバーに『about:config』と入力後「Enter」キー
- 開いた画面上部の検索ボックスに『general.useragent.locale』と入力
- 出てきた「general.useragent.locale」という行をダブルクリック
- 表示されたウィンドウの中の文字「en-us」を→『ja』または『ja-JP』に変更
- 「OK」をクリックして、Pale Moon を再起動
- ツールバーなどが日本語化されていることを確認して完了
※私は、最初、Pale Moon ではなく、別ブラウザで「GitHub」のPale Moon 用ページにアクセスするという失敗をしてしまいました…。恥ずかしい。
検索エンジンを Google に変更
実は、Pale Moon の検索エンジンは、初期設定では「DuckDuckGo」になっています。しかも、最初の検索エンジンの中には「Google」が入っていません。
そこで「Google」を使いたい場合は、検索エンジンに追加する必要があります。
手順は以下のとおり。
- Pale Moon 公式サイト上部「Add-ons」タブの「Add-ons site」をクリック
- 「Pale Moon Add-ons Site」表示後、上部「Search Plugins」タブをクリック
- 表示された検索エンジン一覧の中から「Google」をクリックしインストール
また、Pale Moon 上部の検索ボックス内の逆三角マークをクリックし、「検索バーの管理」-「検索エンジンの追加」と順番にクリックすると、上記“手順3”の検索エンジン一覧が表示される、というやり方もあります。
アドオンのインストール方法
Pale Moon のアドオンをインストールする画面を出す方法はいくつかありますが、簡単なのは、
- 「Ctrl+Shift+A」のショートカットキー
- Pale Moon のメニューバー内「ツール(T)」-「アドオン(A)」-「アドオン入手」タブをクリック
のどちらかで、以下の画面を出す方法です。
左側の青くて丸い月の画像が入ったリンク「Pale Moon Add-ons Site」をクリックした後に出るページの「Extensions」タブをクリックすると、 Pale Moon 用のアドオン一覧が表示されます。
アドオン一覧の表示には、他に、Pale Moon 公式サイト上部「Add-ons」タブの「Add-ons site」をクリックして、上部「Extensions」タブをクリックする、という方法もあります。
上記画像内「Pale Moon Add-ons Site」の右側、赤色画像が入ったリンク「Mozilla Add-ons Site」をクリックすると、Firefoxの公式アドオンページにつながります。
表示されたアドオン一覧の中から、気になるものや使いたいものを選んでインストールしましょう。
Firefox 公式アドオンページで探す
Pale Moon 用のアドオン一覧に無い「レガシーアドオン」は、Firefoxの公式アドオンページから探してそれぞれインストールしていくことになります(画面の出し方は、前項を参照)。
ただし、Firefox 用のアドオンは、Pale Moon では使えないものがあり、特に、Firefox Quantum に対応済みのアドオンは、Pale Moon では、ほぼ使用できないと考えてください。
どうしても使いたい場合は、各アドオンのページ下部にあるリンク「すべてのバージョンを見る」をクリックして下さい。使える古いバージョンのアドオンが残っている場合もありますが、利用は自己責任でお願いします。
インストールしたアドオン
私が、Pale Moon 導入時にインストールしたアドオンをいくつか記載しておきます。
「Moon PDF Viewer」
Pale Moon には、PDFビューアが付属していないため、この「Moon PDF Viewer」を導入。
「Tab Mix Plus」
この「Tab Mix Plus」は、Firefox ユーザーにとっては言うまでもない超定番アドオン。Pale Moon 用アドオン一覧の中にあったので導入しました。あるのと無いのとでは作業効率が全然違います。
「Developer Tools」
「Developer Tools」は、Pale Moon 版の「Firebug」です。英語表記ですが、使い方はほぼ一緒。デフォルトでも開発ツールが付いているんですが、個人的な好みで導入。
「ColorPicker (Moon Edition)」
「ColorPicker (Moon Edition)」は、マウスのカーソルを合わせた位置のカラーコードを取得するためのアドオンです、導入すると、ステータスバーの右端に小さなスポイドっぽいマークが出ます。
まとめ
いかがでしたか?
今のところ、私のWindowsパソコンでの Pale Moon の使用感は軽くて実に快適です。
使いたくても使えないアドオンがあるのは少し残念ですが、これから試すものもありますし、なにせ現状の、ある種「無機能化」された上に激重の Firefox よりは全然良い。
とりあえず、導入した Pale Moon をメインとして使いつつ、Firefox の今後の動向を見守りたいと思います。
では。
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