ジャケットやスーツ類など、水洗いの出来ない衣類は、クリーニングに出すしかないと思っている人は多いと思います。
最近では、自宅で水洗い出来るスーツも販売されてはいますが、やはり多くの方は、ドライクリーニングが基本になるはず。
私も、人並みにジャケットやスーツ類を持っているんですが、汚れる度にしょっちゅうクリーニングに出すと、生地は痛むし、何よりお財布的な負担がキツイ。
日常的に着る物だけでもなんとかならないかものか、ということで、色々と聞いてみたところ、自分でも簡単に出来るクリーニングの方法があるとのことなので、ご紹介したいと思います。
言いたいことをまとめると
用意するもの
洗濯にあたっては、以下のものを用意してください。
- 服用のブラシ
- 小さめのほうき
- ふとん叩き
- ベンジン(※注意:「ベンゼン」ではありません)
- タオル3~4枚
- マスク
- 手袋
- スチームアイロン
「ベンジン」と使用上の注意点
ベンジンは、原油から精製された可燃性の高い揮発油で、昔から「染み抜き剤」として使われてきました。
揮発性が高く、すぐに乾くという特徴があるため、水洗いできない衣類や製品の染み抜きに非常に重宝します。
和服の染み抜き剤としても、よく使われるようですね。
1回の洗濯に使う量は少しなので、一度購入してしまえば、量的にはだいぶもつと思います。
使用に当たっては、以下の点に注意してください。
換気を怠らない
ベンジンは、揮発性が高いため、密閉された空間で使うと、その成分を吸い込みやすくなります。使用の際は、必ず窓を開けるなどして、通気性を充分確保してください。
火気厳禁
ベンジンは引火性が高いため、暖房器具やコンロも含め、使用の際は火気厳禁です。
マスクと手袋を着用
ベンジンは体に触れると炎症などを起こす可能性があるため、マスクや手袋に加えてメガネなども着用して、身体の安全を確保しましょう。
事前に目立たない部分で色移りテストを
服の生地や染料によっては色落ちする可能性もあります。事前に目立たない部分で、少量の色移りテストを行って、色落ち・色ハゲの有無や度合いを確認しましょう。
決してこすらない
色移りテストでは大丈夫だったとしても、生地を強くこすると色落ちのリスクが高まります。作業は、少しずつやさしく進めて下さい。
自宅での洗濯のやりかた
洗濯の手順は以下のようになります。
ほこりを落とす
服をていねいにブラッシングして、ポケットなどに入ったごみを、小さめのほうき[荒神箒(こうじんぼうき)と言うそうです]などできれいに取ります。
裏返しにして日に当てる
ゴミを取り終わったら、服を裏返しにして、1時間くらい日に当てて干します。
陰干しする
日に当て終わってから、服を表に返して、30分くらい陰干しします。
ほこりを叩き出してブラッシング
服を乾かしたら、ふとん叩きを使ってほこりを叩き出し、ていねいにブラシをかけて下さい。
「ベンジン」で拭く
襟や袖口などの汚れが多い場所を、タオルにしみ込ませたベンジンで、少しずつやさしく叩くように拭きながら、別のタオルで汚れを吸い取ります。決して強くこすらないように。色落ちが怖いです。また、輪ジミにならないよう、ベンジンで全体をぼかすように拭いてください。ベンジンを広い範囲にいきわたらせることで、拭いた時のシミが残らないようにします。
シミがあったら
食べこぼしなどの水溶性や油溶性のシミであれば、ベンジンで取る事ができます。輪ジミにならないよう、シミの中心部から拭くのではなく、外側から内側に向かって取るようにしましょう。
熱いタオルで拭く
熱めのお湯につけてよく絞ったタオルで、服全体を拭いて下さい。
アイロンを当てる
当て布をしてアイロンをかけます。ハンガーに吊るしてスチームを当てれば、ニオイも取れるのでおすすめ。
もう一度陰干しする
拭いたタオルやスチームの湿気を取るために、もう一度陰干しして終了です。
いかがでしたか。
ジャケットやスーツを自宅で簡単に洗濯する方法をご紹介しました。
繰り返しになりますが、ベンジンの取り扱いには十分注意してください。
日常的によく着る物などは、2週間に1回くらいの間隔でやってみてはどうでしょう。
だいたいの服に応用可能だと思いますが、服についているタグや素材を確認の上、自己責任でお願いしますね。
では。
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