覚えておきたい

備忘録やノウハウ置き場代わりですがお役に立つ内容があればどうぞ

ジャケットやスーツを自宅で簡単に洗濯する方法

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ジャケットやスーツ類など、水洗いの出来ない衣類は、クリーニングに出すしかないと思っている人は多いと思います。

最近では、自宅で水洗い出来るスーツも販売されてはいますが、やはり多くの方は、ドライクリーニングが基本になるはず。

私も、人並みにジャケットやスーツ類を持っているんですが、汚れる度にしょっちゅうクリーニングに出すと、生地は痛むし、何よりお財布的な負担がキツイ。

日常的に着る物だけでもなんとかならないかものか、ということで、色々と聞いてみたところ、自分でも簡単に出来るクリーニングの方法があるとのことなので、ご紹介したいと思います。

スーツのジャケットとそのボタン

 

用意するもの

洗濯にあたっては、以下のものを用意してください。

  1. 服用のブラシ
  2. 小さめのほうき
  3. ふとん叩き
  4. ベンジン(※注意:「ベンゼン」ではありません)
  5. タオル3~4枚
  6. マスク
  7. 手袋
  8. スチームアイロン

 

「ベンジン」と使用上の注意点

ベンジンは、原油から精製された可燃性の高い揮発油で、昔から「染み抜き剤」として使われてきました。

揮発性が高く、すぐに乾くという特徴があるため、水洗いできない衣類や製品の染み抜きに非常に重宝します。

和服の染み抜き剤としても、よく使われるようですね。

1回の洗濯に使う量は少しなので、一度購入してしまえば、量的にはだいぶもつと思います。

使用に当たっては、以下の点に注意してください。

換気を怠らない

ベンジンは、揮発性が高いため、密閉された空間で使うと、その成分を吸い込みやすくなります。使用の際は、必ず窓を開けるなどして、通気性を充分確保してください。

火気厳禁

ベンジンは引火性が高いため、暖房器具やコンロも含め、使用の際は火気厳禁です。

マスクと手袋を着用

ベンジンは体に触れると炎症などを起こす可能性があるため、マスクや手袋に加えてメガネなども着用して、身体の安全を確保しましょう。

事前に目立たない部分で色移りテストを

服の生地や染料によっては色落ちする可能性もあります。事前に目立たない部分で、少量の色移りテストを行って、色落ち・色ハゲの有無や度合いを確認しましょう。

決してこすらない

色移りテストでは大丈夫だったとしても、生地を強くこすると色落ちのリスクが高まります。作業は、少しずつやさしく進めて下さい。

掃除や洗濯で使うタオル

 

自宅での洗濯のやりかた

洗濯の手順は以下のようになります。

ほこりを落とす

服をていねいにブラッシングして、ポケットなどに入ったごみを、小さめのほうき[荒神箒(こうじんぼうき)と言うそうです]などできれいに取ります。

裏返しにして日に当てる

ゴミを取り終わったら、服を裏返しにして、1時間くらい日に当てて干します。

陰干しする

日に当て終わってから、服を表に返して、30分くらい陰干しします。

ほこりを叩き出してブラッシング

服を乾かしたら、ふとん叩きを使ってほこりを叩き出し、ていねいにブラシをかけて下さい。

「ベンジン」で拭く

襟や袖口などの汚れが多い場所を、タオルにしみ込ませたベンジンで、少しずつやさしく叩くように拭きながら、別のタオルで汚れを吸い取ります。決して強くこすらないように。色落ちが怖いです。また、輪ジミにならないよう、ベンジンで全体をぼかすように拭いてください。ベンジンを広い範囲にいきわたらせることで、拭いた時のシミが残らないようにします。

シミがあったら

食べこぼしなどの水溶性や油溶性のシミであれば、ベンジンで取る事ができます。輪ジミにならないよう、シミの中心部から拭くのではなく、外側から内側に向かって取るようにしましょう。

熱いタオルで拭く

熱めのお湯につけてよく絞ったタオルで、服全体を拭いて下さい。

アイロンを当てる

当て布をしてアイロンをかけます。ハンガーに吊るしてスチームを当てれば、ニオイも取れるのでおすすめ。

もう一度陰干しする

拭いたタオルやスチームの湿気を取るために、もう一度陰干しして終了です。

物干しにかけられた洗濯物

 

いかがでしたか。

ジャケットやスーツを自宅で簡単に洗濯する方法をご紹介しました。

繰り返しになりますが、ベンジンの取り扱いには十分注意してください。

日常的によく着る物などは、2週間に1回くらいの間隔でやってみてはどうでしょう。

だいたいの服に応用可能だと思いますが、服についているタグや素材を確認の上、自己責任でお願いしますね。

では。

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